SDGs(エス・ディー・ジーズ)について

海外に留学していた時、
日本についての様々
な質問を受けました。

そして、
その質問に
ほとんど答えられず、自分は
日本のことを何も知らないのだ、
と認めさせられ、
自国に対する無知に穴があったら入り
たい気分でした。

日本語教師となった今では日本を客観
的に
知ろう、という努力は微々たるものを続け
ています。

今回も日本のことを
説明できるよう、備忘録として、記しておこうと思い
ます。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは?

SDGsとは
持続可能な開発目標を略したものです。
日本語では「持続可能な開発目標」となります。

簡単に言うと
「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題
といった課題を世界のみんな
で2030年までに解決していこう」という
計画・目標のことです。

SDGs(=持続可能な開発目標)は
2015年、国連加盟国
によって承認されました。

この議決のねらいは
あらゆる形態の貧困に終止符を打ち、
不平等と闘い、
気候変動に対処しながら

誰一人取り残さず、
2030年までに
17の目標を達成することにあります。

17の目標のアイコンがこちらです。

 

 

 

 

このごろ
このアイコン、
よく見かけます
ね。

SDGs、17のゴール

SDGs、17のゴールとは
2030年のあるべき姿を表しています。

そのゴールを目指すために、

その目標の達成度を測るために、
232の指標が設けられています。

 

 

 

 

 

17のゴールはよく話題に上がっています。
以下に17のゴールを示します。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー、平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーン

8.働きがいも経済成長も
9.
産業と技術革新の基盤を作ろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任、つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と正義をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

では、
この17のゴール、
日本は
どのくらい達成できていると思いますか?

SDGs達成度ランキング

『SDGs達成度ランキング』
をご存知でしょうか?

国連の研究組織
「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」は
2016年から
国連加盟国のSDGs達成度をレポートにして公表しています。
最新は2022年6月に公表されました。

日本はどのあたりの位置にいるのでしょうか。

レポートによると
日本の達成度は163か国中、19位となっています。

前年度と比べると、
一つランクが落ちてしまいました
ちょっと残念ですね。

 

以下に上位20位までの国を記します。

順位 国名 点数
1位 フィンランド 86.5点
2位 デンマーク 85.6点
3位 スウェーデン 85.2点
4位 ノルウェー 82.3点
5位 オーストリア 82.3点
6位 ドイツ 82.2点
7位 フランス 81.2点
8位 スイス 80.8点
9位 アイルランド 80.7点
10位 エストニア 80.6点
11位 イギリス(イギリス) 80.6点
12位 ポーランド 80.5点
13位 チェコ 80.5点
14位 ラトビア 80.3点
15位 スロベニア 80.0点
16位 スペイン 79.9点
17位 オランダ 79.9点
18位 ベルギー 79.7点
19位 日本 79.6点
20位 ポルトガル 79.2点

では、日本は
17のゴール
のうちどの目標が達成できていて、
どの目標が達成できていないのでしょうか。

日本が達成できている目標

SDGsでは17の目標が設定されています。
17の目標のうち、
日本は以下の3つの目標をクリアしています。

【目標4】「質の高い教育をみんなに」
【目標9】「産業と技術革新の基盤をつくろう」
【目標16】「平和と正義をすべての人に」

教育、平和、技術やインフラなどに関しては
日本は高評価です。

ところが、
達成できていない課題も多くあります。

次に
日本のクリアできていない状況を
見ていきましょう

日本は6つの目標に「深刻な課題がある」

日本についての
目標別評価を示します。

各目標の達成状況を4段階で評価しています。(<図表1>)

<図表1>日本における各目標の達成状況

評価 目標
目標を
達成している
【目標4】 質の高い教育をみんなに
【目標9】 産業と技術革新の基盤をつくろう
【目標16】 平和と正義をすべての人に
課題が
残っている
【目標1】 貧困をなくそう
【目標3】 すべての人に健康と福祉を
【目標6】 安全な水とトイレを世界中に
【目標8】 働きがいも経済成長も
【目標11】 住み続けられるまちづくりを
重要な課題が
残っている
【目標2】 飢餓をゼロに
【目標7】エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
【目標10】 人や国の不平等をなくそう
深刻な課題
残っている
【目標5】 ジェンダー平等を実現しよう
【目標12】つくる責任 つかう責任
【目標13】気候変動に具体的な対策を
【目標14】海のさを豊かに守ろう
【目標15】陸の豊かさも守ろう
【目標17】パートナーシップで目標を達成しよう

日本は
【目標4】質の高い教育をみんなに
【目標9】産業と技術革新の基盤をつくろう
【目標16】平和と正義をすべての人に
の3つの項目で
目標達成できている
と評価されたことは、前述しました。

一方、
【目標5】ジェンダー平等を実現しよう
【目標12】つくる責任 つかう責任
【目標13】気候変動に具体的な対策を
【目標14】海の豊かさを守ろう
【目標15】陸の豊かさも守ろう守ろ
【目標17】 パートナーシップで目標を達成しよう

の6つの項目については
深刻な課題が残っている、
と指摘されています。


日本は

世界有数の環境技術国である、
という側面が
あります

ところが、
【目標12~15】は

「地球の自然環境の持続可能性」
に関する
項目です。

どうして、
こういう結果になってしまったのか、
いつかさらに
考えてみたいと思います。

ここでは
今できることに焦点を絞ります。

 

SDGs17の目標の達成期限
2030年へ向けての課題は?

2030年へ向けて
全ての項目の
目標達成は
至難の業です。

ですが、
一つでも多くの目標を達成するために
頑張り
たい
ものです。

そして
達成できないからといって、
あきらめるのではなく、
少しでもいいので
目標値に近づくよう
努力し続けていきたいと考えます。

そのためには一体
どうしたらいいのでしょうか?

課題達成へ向けてやるべきこととは?

SDGsに関し、
この記事を書く以前は

(恥ずかしいことに)
日本の課題を
きちんと認識できていませんでした。

こういった深刻な課題が
日本にも存在している、という
ことを
「知らない」

「認識していない」
といった人が
まだ、いるだろうと思われます。
(まさに私です)

まずは
知ることが大切です

そして、
物を買ったり、
捨てたりするときに

少し立ち止まって、
SDGsについて

思いを巡らせることが、
課題解決の第一歩につながります。

そうです。
エシカル消費です!


偉そうに言っていますが、
エシカル
消費について、
ついこの間まで、
「えっ!? なにそれ?」
という状態でした。

エシカル消費とは?

エシカル消費(倫理的消費)とは
消費
者それぞれが
それぞれにとっての社会的課題の解決を考えたり、
そうした課題に取り組む事業者を
応援しながら消費行動を行うこと

これがエシカル消費の定義です。

これからは私も
何かを買うときに、
このエシカル消費を思い起こし、
できることから始めよ
うと思います。

そして、
何かをするときに、
これはエシカル消費になっているかしら

と立ち止まって考えるつもりです。

 

ではではニゴでした。

 

語彙解説:

SDGsとは
持続可能な開発目標を略したものです。
日本語では「持続可能な開発目標」となります。

Sustainable=持続可能な)という部分は、
人間
の活動が
自然環境に悪い影響を与えない。
そして

その活動は維持できるものである、
という意味
です
期間に渡って、実施し続けられる」ということです。

 

 

 

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