依頼・禁止表現「~ないでください」

「~ないでください」依頼の形を使った禁止表現

「~てください」には
(1)指示(2)依頼(3)勧め
などの意味機能がありました。
「~てください」を詳しく知りたい方は、コチラをご覧ください。
>>「~てください」

「~ないでください」にも、いくつかの意味があります。

「~ないでください」(1)指示

例(1)テストのときは、辞書を使わないでください。
例(2)集合時間に遅れないでください。
例(3)このチケットは大切なので、なくさないでください。

などと使います。

「~ないでください」(2)注意

(1)の指示とよく似た用法で、重なる部分も多いですね。

例(4)芝生に入らないでください。
例(5)ここで、サッカーをしないでください。
例(6)花を採らないでください。

「~ないでください」(1)指示と(2)注意の違い

「~ないでください」(1)指示と(2)注意の違いは、
事前に説明しているのか、その場で注意しているのか、
ということです。

例(7)この美術館では、フラッシュを使わないでください。

(1)指示の場合は
お客様が、この美術館に入る前に、係員が事前に
説明している状況が考えられます。

(2)注意の場合は
美術館の中で、フラッシュを使ってしまったお客様に対して、
係員が、その場で注意している状況が考えられます。

「~ないでください」(1)指示と(2)注意、答え方の違い

また、「~ないでください」(1)指示と(2)注意では、
その答え方も違ってきます。

(1)指示(会場に入る前に)
例(8)A:すみませんが、この会場では 品物に触らないでください。
B:はい、わかりました

(2)注意(会場の中で触っている人を見て)
例(9)A:すみませんが、この会場では 品物に触らないでください。
B:すみませんでした

「~ないでください」(3)依頼

例(10)A:コーヒーでも飲みませんか。
B:いいですね。
(Aが砂糖を入れようとしているのを見て)
B:あっ、すみません。砂糖は入れないでください。
A:わかりました。

例(11)A:(お寿司屋さんで)すみません。わさびは入れないでください。
B:はい、承知しました。

例(10)例(11)を見てもわかるとおり、
「指示」と「依頼」は、分けた方がいいのかどうか、
迷うほど、用法が似ています。

依頼・禁止表現「~ないでください」を使った答え方

例(12)A:ここで、たばこを吸ってもいいですか。
     B:すみません。吸わないでください。
       <すみません、ちょっと・・・(困るんです)>
例(13)A:窓を開けてもいいですか。
     B:花粉が入ってくるので、開けないでください。
     <すみません、ちょっと・・・・(困るんです)>

例(12)(13)のように、許可を求められた場合、
依頼・禁止表現「~ないでください」を使って答えます。

●ただし、「~ないでください」を使うと、相手が目上の方や
知らない人の場合、強すぎる印象があります。
<すみません、ちょっと・・・>
のように、婉曲的に断る方が、自然です。

このことについて、知りたい方は以下を見てください。
許可表現「てもいいですか」の答え方
(2)個人的行為
●(注1)「すみません。置かないでください」の答え方
>>許可表現「てもいいですか」の答え方

●以上みてきたように、「~ないでください」
(1)指示、(2)注意、(3)依頼
の用法は、とてもよく似ています。

初級段階の導入の時には、
意味機能を、いくつに分けるのか、それとも分けないのか。
全ての意味を導入するのか、選択して導入するのか、など、
現場の教師の判断が必要となります。

ではでは ニゴでした。

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