年賀状の書き方

だんだん書かなくなっている年賀状ですが、
だからこそ、いただけた時の喜びはひとしおです。

授業の時に年賀状を書かせることもあると思います。
そのお役に立てればいいなあと思います。

友達に出す年賀状は
あまり形式は問われません。

問題は目上の方に出す年賀状です。
会社の上司や先輩に出す年賀状は
きちんとした書式にのっとって出したいものです。

*下の方にクイズ形式で
 「年賀状の間違え探し」を記載してありますので、
 やってみてください。

年賀状とは

そもそも年賀状とは何なのか見ていきましょう。

年賀状とは、
日ごろからお世話になっている人、友人、親戚などに
年に一度、
旧年中の感謝や相手の幸せを願う気持ちを伝えるものです。
相手に感謝を伝えるものですから、
書式を間違えると
相手に不快感を与えてしまうかもしれません。
礼を欠いた年賀状にならないように、
最低限のルールをおさえて、
相手に喜ばれる1枚を送りましょう。

年賀状の裏面の書き方

年賀状

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的な年賀状の書き方を
上記のイラストから説明していきます。
基本としては 
この(1)から(6)の順番で書きます。

これは例として挙げているので、
添え書き(2)(3)(4)をすべて書きました。

多くの場合は
年賀状を送る相手の方に合わせて、
添え書き(2)(3)(4)の
いくつかをピックアップして
書くことの方が多いようです。

(1)賀詞

「あけましておめでとうございます」
「謹賀新年」
「謹んで新年のお慶びを申し上げます」
など。

*ほかの文章よりも大きい文字で書くことが多いようです。

(2)添え書き1(お礼・挨拶・感謝など)

前年のお付き合いのお礼や、
年越しを無事にできたことの喜び、
日ごろの感謝などを書きます。

<例>

「旧年中はお世話になりました」
「昨年中は格別のご厚情にあずかり心より御礼申し上げます」
など。

(3)添え書き2(今後の指導や支援をお願いする言葉)

変わらないお付き合いや、
今後の指導や支援などを願う文を書きます。

<例>

「今年もどうぞよろしくお願いいたします」
「本年も変わらぬお付き合いのほど宜しくお願いいたします」
「本年も変わらぬご芳情を賜りますようお願い申し上げます」
など。

(4)添え書き3(相手の健康や幸せを願う言葉)

相手および相手の家族などの
健康や幸せを願う文を書きます。

<例>

「皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます」
「皆様にとって幸多き年となりますようお祈り申し上げます」
「御社のますますのご発展を心よりお祈りいたします」
など。

(5)年号・日付

年賀状を作成した日付ではなく、
多くの場合は「○○年 元旦」と書きます。

<例>

「令和2年元旦」
「2020年1月1日」

*元号と西暦はどちらを使ってもOKです。

(6)差出人

郵便番号・住所・電話番号・メールアドレス・氏名など。
表の宛名面に記載する場合は不要です。

クイズ・年賀状の間違え探し

5つの間違えを探してみよう

以下の年賀状には全部で五つの間違えがあります。
目上の方に出す賀状としての、間違えです。

いくつわかるか、やってみてください。
学生と一緒にやっても、面白いと思います。
回答は下にあります。
(和文化研究家日本礼法教授
齋木由香氏の見解を参考にしています)

*文字の書いてある位置が見えにくく、
うまくありません。
私の書き方が悪かったもので、
間違えには入っていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回答

回答(1)

賀正

友人には「賀正」で全く問題はありません。
が、
目上の方に出す場合は間違えとなります。

賀新年」とすれば
相手の方を敬う「」の文字が入っているので、
目上の方に使うことができます。

「賀正」は
「恭」を略したものです。
略さなければ、
「恭」という相手を敬う文字があるので、
もちろん使えることとなります。

回答(2)

新年 あけまして ⇒ 新年 あけまして

「あける」のは新年ではなく、旧年です。
これでは日本語として、おかしくなってしまいます。
「新年」と「あけまして」は
一緒に使わないようにしましょう。

市販のはがきにも
「新年 おめでとうございます」
「謹んで新年のお慶びを申し上げます」
のように、
「新年」を使うときに
「あけまして」は使ってありません。

回答(3)

去年 ⇒ 昨年 、旧年

去年の「去」には
「去る」「死去する」
といった意味があるので、
忌み言葉となってしまいます。

新年を寿ぐ賀状には
縁起が良くありません。

そこで、
「昨年」「旧年」
といった言葉を使います。

その他の忌み言葉として
離れる、負ける、失う、倒れる、残念
などがあります。

*「病気」「離婚」「倒産」
なども、
おめでたい場にふさわしくありません。
避けた方がいいですね。

回答(4)

句読点「。」「、」は使わない。

句読点は
区切りをつけたり、終わりにしたいときに使います。
慶事には
区切りはつけないものです。
そこで、
賀状に「句読点」は使いません。

よく使いがちな「!」

この感嘆符なども、
そこで「終わる」ことを表してしまうので、
使わない方が好ましいと言えます。

回答(5)

一月一日元旦 ⇒ どちらか一つを記載
         「一月一日」あるいは「元旦」

「元旦」の意味は
「一月一日の朝」です。
そこで、
一月一日元旦 とかくと、
意味が重複してしまいます。
どちらか一つを書くようにしましょう。

 

ではではニゴでした。

 

 

 

 

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