やめたいんです!日本語教師。

「もう、辛くて、日本語教師、やめたいんです!」

こんな声が、多く寄せられます。

 

その気持ち、本当によくわかります。
自分がそうだったから。

授業がうまくいかなくて、
辛くて、辛くて、辛くて、
逃げ出したいと
しょっちゅう思っていたから。

 

でも、待ってください。
そんなに急いで、結果を求めないで!

 

周りの先生はみんな、上手に教えているのに
自分は・・・・・・

周りのクラスは笑い声が絶えないのに
自分のクラスは・・・・・・

 

それって、真実ですか?
もう一度、冷静に考えてみてください。

先生方の授業をきちんと全時間、見学しましたか?
その日だけでなく、ほんとうに、毎日、一時間じゅう、
笑い声が聞こえてきますか?

 

この形を見てください。

(1)円の線が欠けている。
(2)もう少しで、円が完成する。

どちらだと思いますか?

 

脳科学的に言うと、人はふつう(1)のように
「円の線が欠けている」と感じます。

どうしてかというと、
人間の本能は、
欠けている方に注意が向くようにできているからです。

太古の昔、食べていくのさえ大変だった時代、
動物としての人間は、
そうしなければ、生き残っていけませんでした。

それだけ生存競争は、厳しかったのです。


「水は まだ、半分も残っている」
と思っていたら、死んでしまうかもしれません。

 

「まだ、半分も残っている」
と、思えるようになるには、

トレーニングが必要です

意識的に、訓練しなければ、

「ここが足りない、そこが足りない、ああ、あそこも足りていない!」

と、私たちは、考えてしまうのです。
足りないところに焦点をあててしまうのです。
できないところを肥大化させてしまうのです。

もっとできているところに、意識を向けてみませんか。


この円は、すでに80%、完成しているのです。
これは、まぎれもない事実です。

コップの水は、もう、半分いっぱいになったのです。
これも、まぎれもない事実です。

できるだけ、意識して、
「足りている、できている」こちらの方に目を向けましょう。

これは自分ばかりではありません。

学生さんのテストの点が40点、だったとしても、
前回、30点だったら、大きな進歩です。

人と比較するのを、やめられたらいいですね。

人と比較するのも本能
かもしれないと、思っています。

比較しなければ、足りていない部分に
フォーカスできないからです。

他と比較してしまうのが、本能ならば、
意識して、頑張って、人と自分を比べるのをやめましょう。

私たちは、もう、太古の中で、
暮らしているのではないのですから。

せっかく神様から、大脳新皮質、という
新しい脳をいただいたのですから。

本能に、負けないように、
頑張って、意識してみませんか。

今日書いていることは、
いつも自分自身に言い聞かせていることなんです。

情けないことですが、
私は本能に負けてしまうことが、多々あります。

だから、常に、明るいほうを見るように、意識しています。
いつも、なけなしの意志を総動員!

これはフランスの哲学者の言葉です。

「悲観主義は気分に、楽観主義は意志による
(気分任せにしていると、人間はだんだんに暗くなる・・・)」

「幸福は意思と自制の賜物」

私たちは、頑張って、意識しないと、
いい面にフォーカスできないようです。

泣いた人ほど、
辛かった人ほど、

得られる「しあわせ」は深いと思いませんか。

 

ではではニゴでした。

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