日本語は難しい言語か?

日本語は世界の言語の中でも難しいのか?

よく「日本語は特殊だ」
「日本語はあいまいだ」などと
言われます。

以前は、私もなんとなく
「日本語は世界の言語の中でも、
学ぶのが難しいのかなあ?」
と思っていました。

でも、今ははっきり、
「いいえ」
と言えます。

日本語は、
(話し言葉としての日本語ですが)
学ぶには とてもやさしい言語です。

今まで学んだことのある言葉は、
英語、中国語、フランス語、韓国語の四つです。

その中でも、日本語は最も学びやすいのです。

そのおかげで(?)で、
日本語を2年間勉強すると、
学生はみな、驚くほど上達します。

(いつも、うらやましく思ってしまいます・・・・・・)

日常使う言葉に至っては、半年ほどで、
全く困らなくなるのです。

私は海外で十数年、住まざるを得ませんでした。
(けっこうトホホな海外生活でした・・・)

半年では、言葉の面で「生活に支障がなくなる」
ということは、あり得ません!でした。

日本でも十年以上学生を見ていますが、
日本語は とても学びやすい言葉です。

学ぶのが難しいと思われてしまう理由は
日本文化の複雑さ、にあります。

歴史とともに育まれてきた、日本文化
それに基づいた日本人の行動様式
が、日本語の壁となっています。

そこで、日本語を教えるときには
必ず、文化と行動様式とをセットで教えます。

言葉の表面だけを学んでも、
それは暗号を学ぶように味気ない。

おもしろくも、楽しくもありません。

「この言葉は、どんな状況の時につかうんだろう?」
と、一歩踏み込んで考えることが、
学生にとって役に立つ、楽しい授業につながります。

たとえば「すみません」

①A:遅刻してしまって、すみませんでした。

②A:「すみません!」注文お願いします。

③A:すみません、
浅草寺へはどうやって行ったらいいのでしょうか・・・。

④A:財布、忘れてきたんだって。今日はランチ、おごったげる。
B:わあ、すみません。助かります。

①~④、すべて、意味が違いますよね。
使うときの状況を教えなかったら、
学生にとっては、とても難しい言葉になってしまいます。

でも、丁寧に使う場面とセットで学んだら、
こんなに使い勝手のいい言葉はありません。

とっても便利な言葉です。

誤解を恐れずに言えば、
日本語は、この「すみません」のよさを
ふんだんにもっている、
とっても素敵な言葉です。

これから、このことについても、
お伝えできたらいいなと思っています。

ではでは ニゴでした。

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