危ない!その乾杯の仕方

礼儀作法のルールは言葉の語源で○×が決まる

乾杯の礼儀作法

新入社員も入り、歓迎会も開かれる今日この頃。乾杯

お酒の飲めない人は、
どうしたらいいのでしょうか?

質問です。乾杯の時の作法として、
正しいのは
①から③の中のどれでしょうか。

①水が入っているグラスで乾杯
②カラのグラスで乾杯
③飲まないけれど、グラスにお酒を入れて乾杯

どれでもいいじゃないか、という方もいるでしょう。
でも、どうしていけないのかを知ると、
やっぱりやめようと思います。

正解は③
②がダメなのは、すぐにわかりますよね。
でも、どうして、水で乾杯してはいけないのでしょうか。

水で乾杯がダメな理由

水杯(みずさかづき)という言葉を聞いたことがありますか?

水杯とは、二度と会えないかもしれない別れのときに使います。
別れの場で、お互いの杯に水を入れ、今生の別れを惜しみ、
水を飲み交わすのです。

水杯(みずさかずき)の例文

「水杯を交わして、戦地へ赴く」

水杯は上記のように使います。

この語源を知ってしまうと、
水で乾杯することが、
相手に対して、とても失礼な行為だとわかります。

くれぐれも、水で乾杯することはやめましょう。

水杯(みずさかずき)の語源

末期の水(まつごのみず)という言葉があります。

これは臨終間際または直後に
近親者が死者の唇に、水を含ませる作法です。
筆や鳥の羽を使って唇を湿らせます。

これには死者が死んだ後も、
のどの渇きで苦しみませんように、
という願いが込められています。

そのもととなったお話は、どうもお釈迦様の故事に由来するようです。

お釈迦様は亡くなるときに水をご所望されました。
そこで、鬼神がお釈迦様に八種の浄水を捧げた、という故事です。

ここから「死に水をとる」という言葉も産まれました。

水杯もここから生まれ、
「今生の別れ」である葬儀のなかの
一種の儀式とも言えます。

杯を割るのも「もう二度と使用しない」
ということを表しています。

いろいろな国の乾杯

健康を祝して!と乾杯する国の例です。

イギリス・アメリカ・カナダ:Cheers!(チアーズ)
フランス:A votre sante!(アボートゥル サンテ)
ドイツ:Prosit!(プロージット) もしくは、Prost!(プロースト)
スペイン・メキシコ:iSalud!(サルー)
エジプト:Fi Sihhitak!( フィ シヒタック)
イタリア:Cin Cin!(チン チン)

中国では日本語と同じ乾杯の漢字を使います。
日本語と同じで、健康を祝してという意味はありません。

中国:乾杯!(カンベイ)

 

ではでは ニゴでした。

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