アスペクト(時間の流れに焦点をあてる)文法形式

アスペクト(時間の流れに焦点をあてる)

時間を表す表現には「テンス」と「アスペクト」があります。

テンス(時制)

テンスを表す主な形式は
「現在形」と「過去形(た形)」です。

過去  現在 未来
 食べた  食べる  食べる

発話時を時間軸の基準とします。
発話時は「(今)現在」
発話時より前のことは「過去」
発話時より後のことは「未来」です。

アスペクト(時間の流れに焦点をあてる)

一つの動作を考えるとき、その動作は
(1)開始前か、(2)その動作をしている最中か、
(3)終了したところか、(4)終了した後の状態か、など
いろいろな段階が考えられます。

日本語では、その動作が今、どの段階にあるのかを
いろいろな文法形式を使って表します。

この文法形式のことをアスペクトと言います。
また、相ということもあります。

たとえば「食べる」という動作で考えてみます。
(1)開始前:たべるところです。
(2)その動作の最中:食べています。
(3)終了したところ:食べたばかりです。

など、いろいろな段階があり、
それによって、いろいろな表現形式が考えられます。
これが、アスペクトです。

完成相・継続相・結果相

「食べる」は、この動作の全段階を代表しているので、
完成相」とも言います。

「食べている」は、食べる動作が始まって、今、食べている最中を
示しているので、「継続相」とも言います。

「メガネをかけている」は、「食べている」と形の上では
同じ「~ている」です。

見かけの形は同じでも、意味は違ってきます。

「メガネをかけている」は、ふつうは
「今、メガネをかけている最中」を表しません。

メガネをかけて、その結果が残っていることを表しています。
そこで、「結果相」と言われています。

動詞の種類と「~ている」

「~ている」には、二つの中心的用法
(1)動作の継続(進行)
(2)結果の状態
があります。

金田一春彦氏は、動詞に「~ている」を付けたときに、
意味がどう変わるのかを、研究しました。

そして、動詞を次のように分類しています。
(現在この分類に対しては、様々な意見がありますが、
今でも有効な分け方です。)

状態動詞・継続動詞・瞬間動詞・第4種の動詞

(1)状態動詞:状態を表す。「~ている」の形にならない。

<例>ある、いる、(可能の)できる、要する、値する、など。

(2)継続動詞:ある時間内続いて行われる種類の動作、作用を表す。
「~ている」の形になり、
「動作の進行中」であることを表す。

<例1>人間の動作を表すもの:読む、書く、笑う、泣く
<例2>自然現象を表すもの:散る、降る、咲く、など。

(3)瞬間動詞:瞬間に終わってしまう動作、作用を表す。
「~ている」の形になり、動作、作用が終わって、
「その結果が残っている」ことを表す。

<例>死ぬ、(電気が)つく、消える、触る、届く、決まる、
見つかる、始まる、終わる、など。

(4)第四種の動詞:時間の観念を含まず、形容詞のように
その物事の様子、性質、形状、印象を表す。
常に「~ている」の形で用いられる。

<例>そびえる、すぐれる、ずば抜ける、ありふれる、
似る、(水が)澄む、(角が)とがる、など。

続きはこちらをクリックしてください。
>>瞬間動詞・継続動詞・状態動詞・第4種の動詞

ではでは ニゴでした。

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