「~ている表現」(5)結果の状態(残存)

「~ている」形・結果の状態(残存)

(1)この体重計は 壊れた

(2)この体重計は壊れている

(1)の文では「壊れた」という変化がたんにあった
ということを表しています。

(2)の文では、「~ている」形を使うことにより、
「壊れた」という変化した結果の状態が今も残っていることを表します。

(1)まりさんの部屋の電気は消えていますよ。
もう、出かけたのかもしれませんね。
(2)あれっ、道にハンカチが落ちていますよ。

結果の状態(残存)とは、
主体の変化した結果が、その状態のまま残っている、
ということです。

(1)では電気が「消えた」という変化がおこって、
その状態が残っています。

(2)ではハンカチが「落ちた」という変化が起こって、
その状態が残っています。

結果の状態・注意点(1)変化前に戻れる動詞かどうか

変化を表す動詞には、
(1)変化前の状態に戻ることができる動詞
(2)変化前の状態に戻ることのできない動詞
があります。

(1)この時計、止まっていますよ。
(2)え~、大切にしていたお皿が割れている

(1)の「止まった」時計は電池を取り換えれば、また、動き出しますが、
(2)の「割れた」お皿は もう、もとには戻りません。

そこで、前の状態に戻ることのできる「止まる」

(1)この大時計は 10年間も止まっていた。

のように、止まっていた期間を表すことができます。
つまり、止まっていた状態が、どのくらいだったのかの、
時間を表す語と一緒に使えます

しかし、前の状態に戻ることのできない「割れる」

(×)このお皿は 10年間も割れていた。

このように
「時間」を表す語と一緒には使えません

×(1)彼女は2年間 結婚している。
×(2)彼女は2年間 死んでいる。

こうした動詞は、時間を表す語と一緒に使う時は

〇(1)彼女は 結婚して2年になります。
〇(2)彼女が亡くなって、もう、2年が過ぎた。

などのように、言わなくてなりません。

特に「結婚している」は
(×)先生、私は、もう2年も結婚していますから、料理は得意です。

学習者はこのように言うときがありますから、気をつけましょう。

結果の状態・注意点(2)移動動詞

「行く」「来る」「帰る」といった移動動詞
「~ている」形にすると、少し違う意味になります。

場所を移動して、今は移動したその場所にいる、という意味です。

(1)ロンさんは今コンビニにお弁当を買いに行っています

ロンさんは、コンビニに移動し、今、コンビニにいます。

(2)今、両親が日本に来ています

両親は、国から日本に移動して、今、日本にいます。

(3)キムさんは今国に帰っています

キムさんは国へ移動して、今、国にいます。

これは変化動詞の「ている」形と、根本は同じです。

(例)ほら、月が出ていますよ。

お月様が出てきて(変化)、その結果が残っています。

つまり、場所を移動し(変化)、
今、その移動した場所にいる(残っている)ということです。

自動詞・他動詞と「~ている」形

対になっている自動詞と他動詞

(1)<折れる(自動詞) ⇔ (2)折る(他動詞)>

自動詞は ある現象の変化を表します。
他動詞は ある動作をして、その現象を引き起こします。

(1)台風で木の枝が折れた
(2)(私は)桜の花が咲き始めたので、細い枝を折って、花瓶に飾った。

(1)自動詞「折れる」は「枝が折れる」という「変化」を表します。
(2)他動詞「折る」は「私が枝を折る」という私の「動作」を表します。

自動詞折れる
そこで、ペアを持つ自他動詞の自動詞は変化を意味するので、
「~ている形」にすると「結果の状態」を表します。

(1)見てください。木の枝が折れていますよ。(結果の状態

他動詞折る
ペアを持つ自他動詞の他動詞は動作を意味するので
「~ている」形にすると「進行中」を表すことが多くなります。

(2)トムさんは 木の枝を折っている。(進行中

 

(3)<消える(自動詞) ⇔ (4)消す(他動詞)>

自動詞「消える」→「消えている」(結果の状態

(3)壁の落書きが いつの間にか消えている。(結果の状態

 

他動詞「消す」→「消している」(進行中

(4)トムさんは 壁の落書きを懸命に消している。(進行中

 

副詞と「~ている」形

(1)船はすでに港を離れている。(結果の状態

(2)船は今ゆっくりと港を離れている。(進行中

「~ている」形・進行中のところでも触れましたが、
同じ動詞でも、
用いる副詞によって、意味が変わってきます。

上記の(1)は 副詞「すでに」を使っているので、
離れている」は「結果の状態」を表します。

(2)は副詞「ゆっくりと」を使っているので、
離れているは「進行中」を表します。

(1)トムさんは、いつでもきちんとネクタイをしている。(結果の状態

(2)トムさんは鏡を見ながら、ゆっくりとネクタイをしている。(進行中

 

副詞や文脈で意味の変わる「~ている」形

(1)マリーさんは小学校で英語を教えています。(職業
(2)マリーさんは3年B組で 今 英語を教えています。(進行中
(3)マリーさんは 10年前 太郎君に英語を教えています。(経験

(1)田中さんは今イギリスに行っている。(移動後そこにいる
(2)佐藤さんは3,4回イギリスに行っている。(経験
(3)鈴木さんは仕事で月に1回イギリスに行っている。(繰り返し

(1)ジャングルの奥で何頭ものゾウが死んでいる。(結果の状態
(2)あの国では多くの人が毎日 死んでいる。(繰り返し

次回は 中級で学ぶ「~ている形」、経歴(経験)の用法についてみていきます。

今までの「~ている」表現をご覧になりたい方は、以下をクリックしてください。

●「~ている」表現の全体像(1)
http://www.tomojuku.com/blog/teiru-zentai

●「~ている」表現(2)進行中(3)繰り返し
http://www.tomojuku.com/blog/teiru2and3/

●「~ている」表現(4)結果の状態(維持)
http://www.tomojuku.com/blog/teiru4/

 

ではではニゴでした

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