「~ている」表現(2)進行中(3)繰り返し

「~ている表現」(2)進行中

(1)見て、子供たちが楽しそうに遊んでいます
(2)今日は雪がはげしく降っている、出かけたくないなあ・・・・・・。
(3)子供たちはクリスマスプレゼントをもらって、喜んでいます

「進行中」を表す「~ている形」表現は、
その文の述語動詞が進行中である、つまり、
その動詞の動きが続いていることを表しています。
続いている動きを表すためには、
その動詞が、時間的幅を持っていなければなりません。

文脈によって、時間的幅が変わる動詞

動作動詞「見る」は、文脈によって、
時間的幅を持たせることも、
瞬間を表すこともできます。

つまり同じ動詞「見る」でも
見るもの(対象物)によって、時間の長さが変わってきます。

(1)時間的幅のある「見る」

(例)映画を見る

(2)瞬間の「見る」

(例)シュートが入った瞬間を見る

(1)の「映画を見る」場合は、映画に時間の長さがあるため、
見る動作にも時間的幅があることになります。

(2)の「シュートが入った瞬間を見る」場合は、
見るものが、「シュートが入った瞬間」なので、
見る動作には、時間的幅がなく、瞬間となります。

そこで、
(1)の(時間的幅のある)見るの「~ている」形は進行中を表します
(2)の(時間的幅のない)見るの「~ている」形は進行中を表せません

(1)キムさんは、今 映画を見ています。(進行中

(2)キムさんは昨日の試合で、シュートが入った瞬間を見ている。(経験

 

「~ている表現」(2)進行中 → (3)繰り返し

(1)ロンさんは 今サッカーをしています。(進行中

(2)チンさんは 今ボールをけっています。(繰り返し

(1)は、グラウンドを走っているロンさんの姿が、
(2)は、その場でボールをけり続けている
(リフティングしている)チンさんの姿が見に浮かびます。

「サッカーをする」も「(ボール)をける」も、動作動詞ですが、
「サッカーをする」は、一定の時間が必要です。
それに比べ
「ける」という動作は、一瞬にして終わってしまいます。

同じ動作動詞でも、個々のもつ動詞の意味の違いが、
上記の例文(1)進行中(2)繰り返し
といった意味の違いになっています。

「サッカーをする」のように、時間的幅のある動作動詞
進行中」の意味を表せますが、
「ける」のように、時間的幅の無い動作動詞は、
繰り返し」の意味になります。

「一瞥する」は、「ける」と同じで、
時間的に幅の無い動作動詞です。しかし、
繰り返しをあらわすことができません
これは、語彙の意味として、繰り返しを表せないからです。

(×)彼女は 彼を一瞥している

つまり、時間的に幅の無い動作動詞は、語彙として、
「繰り返し」を表せる意味を持っていなければなりません

例えば「割る」「見つける」は、時間的幅のない動作動詞です。
しかし、「一瞥する」と違って、
語彙の中に「繰り返し」を表せる意味があります。

(3)新しく入ったアルバイトは、
毎日のようにお皿を割っている。(繰り返し

(4)あの校正担当の田中さんは
文中の間違えを、次々に見つけている。(繰り返し

変化動詞の繰り返し

(1)戦前と戦後で、法律は大きく変わっている。(結果の状態

(2)あっ、見て。虫が死んでいる。(結果の状態

変化動詞の「~ている」形は「結果の状態」を表すことが多いと言えます。
しかし、以下の(3)(4)のように「繰り返し」も表せます。

(3)かの国では、戦争で人が毎日のように死んでいる。(繰り返

(4)ワンマン社長のいるこの会社では、
毎日のように規則が変わっている。(繰り返し

(3)(4)のような時間的幅のない変化動詞でも、
文全体として時間的幅を表せる場合は、
「繰り返し」の意味を持たせることができます。

つまり、「繰り返し」の用法は、
「動作動詞」「変化動詞」といった動詞の種類を問いません

副詞と「~ている」形

(1)進行中 → (2)繰り返し → (3)習慣
(3)私は毎日ビタミンCのサプリを飲んでいます。(習慣

*「~ている」形は、「いつも」「時々」「よく」「毎~」などの
繰り返しを表す語と一緒に使うと、習慣の意味になります。

(1)進行中 → (2)繰り返し → (4)職業

(4)マリーさんは英語の先生をしています。(職業

(4)私の家では いちごを作っています。(職業
(イチゴ農家という意味で)

*「~ている」形は、進行中の意味の延長線上から、
「職業」も表せます。

その他の副詞によって、意味が変わる「~ている」形

(5)何度も京都を旅行しています。(経験

(6)A:iPhone、新しい機種が出ましたね。
B:もう、使っていますよ。ほら、見てください。(完了

学習者にとって、「進行中」はやさしく、「結果の状態」は難しい、
と言われています。

しかし、「進行中」でも、これだけいろいろな意味があると、決して
やさしいとは言えません。

初級の授業で、初めて「~ている」表現の「進行中」を導入する場合は、
典型的な「進行中」になるもののみを、提示していきましょう。

提出する順番としては
(1)進行中
(2)繰り返し(動詞を選ぶことが重要です)
(3)習慣
(4)職業
が妥当かと思います。

できれば、一日で(1)~(4)を入れることはせず、
日にちを変えて、導入できるといいですね。

(1)を導入して定着したら、しばらく日をおいて(2)を、
(2)を導入して定着したら、しばらく日をおいて(3)を、
というように導入してみてください。

そうすれば、
学生は「~ている」表現の「進行中」を、難しいとは思わないはずです。
しかも、定着度も上がります。
どうぞ、試してみてください。

次は「結果の状態」について詳しく見ていきます。

http://www.tomojuku.com/blog/teiru4/

もう一度、「~ている」表現の全体像をご覧になりたい方は
以下をリックしてください。

http://www.tomojuku.com/blog/teiru-zentai/

ではではニゴでした。

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