受身にできる・できない動詞

受身にできる動詞

直接受身1、【能動文】   母は 私 起こしました。
【受動文】私は 母に    起こされました。

直接受身2、【能動文】   犬は 私 かみつきました。
【受動文】私は 犬に    かみつかれました。

直接受身●自動詞は不可。ヲ格やニ格をとる他動詞。
(直接受身は、能動文のヲ格やニ格の名詞句が、受身文の主語になるから)

間接受身1、  【能動文】    先生が 校門を 閉めました。
【受動文】(私は)先生に 校門を 閉められました。

間接受身2、  【能動文】    子供が  泣きました。
(自動詞の受身)【受動文】(私は)子供に 泣かれました。

間接受身3、  【能動文】    母は 私の 日記を 読みました。
(持ち主の受身)【受動文】(私は)母に    日記を 読まれました。

間接受身4、  【能動文】    アンさんは 田中さんと 結婚した。
【受動文】(私は)アンさんに 田中さんと 結婚されました。

間接受身5、  【能動文】    父は 弟から マンガを とりあげた。
【受動文】(私は)父に 弟から マンガを とりあげられました。

間接受身●受身文は、能動文にない名詞句(私は)が主語になる。そこで、
自動詞も、ヲ格やニ格をとる他動詞も使える。
●例文4,5のように、動作の相手をとるト格やカラ格をとる動詞も使える。

受身にできない動詞

●能力を表す動詞:「できる」、動詞の可能形
●自発的な意味を持つ動詞:「見える、聞こえる、売れる・・・」など。
●もともと受身的な意味を持っている動詞:「教わる、見つかる」など。
●無意志動詞で、その動詞が他に影響を与えない状態動詞:「ある、要る」など。

(注)「いる」は受身になります。
・夫に一日中家にいられて、困った。

受身の形で使う動詞

●この動詞は、慣用的に使うので、能動形をもたない。
身体部位を含む慣用表現
・足をとられる、・相手に気取られる、・身につまされる、(・情にほだされる)
プラスイメージの表現
・彼女の魅力に魅せられる、・名人とうたわれる、・資源に恵まれている、
(・海に囲まれている)
マイナスイメージの表現
・悪夢にうなされる、・困難にうちひしがれる、・敵の気迫にけおされる、
・先入観にとらわれる、火事で焼け出される、

●自動詞の受身をもっと詳しく知りたい方は、コチラをご覧ください。
>>自動詞の受身の文法

●直接受身・間接受身・持ち主の受身について、もっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
 >>直接受身・間接受身・持ち主の受身の文法

ではでは ニゴでした。

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