助詞「で」

助詞「で」の意味

この「で」は、「~てしまう」や「可能形」のところで、
よく使われます。

(1)この仕事は、一時間終わると思います。
(2)ピケティ氏の本は、こんなに厚いのに、一日読んでしまった。
(3)その場所なら、30分行けます。
(4)5分お化粧をしてしまいますから、待っていてください。

この「で」は、時間や数量の範囲を決めるときに使います。
その決めた範囲は超えない、という「で」です。

今回は時間と数量について考えます。

時間・期間の長さを限定する「で」

この「で」は、時間・期間を区切るときに使うので、
それに見合った動詞なら、何でも使えます。

例文(1)は自動詞の「終わる」
例文(2)は動作動詞(継続動詞)の「読む」
例文(3)は移動動詞の可能形の「行ける」
例文(4)は動作動詞(瞬間動詞)の「化粧する」
を使っています。

まず、(可能形にしていない素の)動詞と可能動詞に分けて、考えます。

1、(可能形にしていない素の)動詞を使うとき

(1)このビルは、あと一年完成します。

いままで続いていた動作(ビル建築)の終了・完了を表します。
そして、一年が限度で、それ以上はかからないという意味です。

(2)駅まで10分歩きます。

(2)は、10分で歩き終わり、10分以上はかかりません、
ということを表しています。

2、動詞の可能形を使うとき

(3)このテーマなら、レポートは30分書けます。

基本的な意味は1と同じで、その行為の完了を表します。
そして、どんなに時間がかかっても、30分あれば、書き終えることが
できます、ということです。

30分話しますvs30分話します

(1)30分話します。
(2)30分話します。

この二つの文の意味の違いは何でしょう。

(1)の「30分話す」は、30分話し続けることを表します。

(2)の「30分話す」は、30分で話し終えることを表しています。

(2)は、時間の範囲を30分と決め、
その決めた時間を越えないという気持ちを表します。

そこで、通常かかる時間に比べて、短いという意識が生まれ、
たった30分で」という、含みが生まれます。

数や量を限定する「で」

必要な数や量の限度を示し、
それ以上には、ならないことを表します。

(1)(サイン会で)あと、10人打ち切ります。
(2)この料理は、たまご2個作れます。
(3)お支払いは、年一回すみます。
(4)飲む人が少ないので、ビールは5本足ります。
(5)この民宿は、6000円泊まれます。

例えば(1)を見てみます。
まず、人数を10人と限定します。
そして、それ以上はサインをもらえません、ということです。

(2)は、たまごを2個と決めます。
そして、それ以上は要りません、ということです。

時点をいつと限定する「で」については、次回お話しますね。
(例:今日の授業は、11時終わります。)

ではでは ニゴでした。

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