日本語授業・初日の教え方4

日本語授業の初日4(Tomo塾)

導入項目

A:お国は?
B:中国から来ました。

事前準備として、教室に世界地図を張っておいてください。
それと、飛行機と日本地図の絵。
厚紙でB5ぐらいの大きさは、ほしいところです。

お名前は?
リンです。
初めましてどうぞよろしくお願いします。

以上の、導入は終わりました。次に

「お国は?」

と、いきなり、学生全員に向かって繰り返します。

えー!びっくりしますよね。いきなり?変では?と思いますよね。

でも、人間の記憶はどうしたら頭によく残るのでしょうか。
そして、人間の頭は、どんな時一番考えようとするのでしょうか。

これは、脳科学や、心理学の分野で、すでに答えが出ています。

頭が混乱し、その後、答えがわかったとき、長期記憶に残りやすくなります。
どうして???と、頭の中が?マークで、一杯になったとき、
頭はフル回転し始めます。

いきなり
「お国は?」
というのは、両方にマッチしています。

まずは、学生を混乱させて、頭の中を?マークで、一杯にしてしまいましょう。

そうしたら、解答です。
世界地図のところへ行き、様々な国を指しながら、
「お国は?」
と、もう一度たずねます。

「この先生はいったい何を言っているんだ?」と、懸命に考えていた学生は、
これで、「なーんだ。こんな意味だったんだ。」と、安心します。

学生全員に「お国は?」と言ったところで、今度は学生1に
「チンさん、お国は?」と、たずねます。

学生1は、「お国は?」の意味は、もう分かっているので、
「ちゅうごく・・・・」と、答えようとします。
そうしたら教師は
「中国から来ました。」と繰り返しましょう。
(中国のところは、地図の中国を指します。)

学生1(チンさん)は、中国はわかるけれども、
「から来ました」は「???」

いいですね。また、頭の中は?マーク。
思考力のフル回転が始まります。

そうしたら、地図の中国を指しながら、「中国です。」
次に、日本を指して、ここは?(これはまだ、習っていない言葉なので、
この気持ちで、ということです。)と、学生全員に聞きます。

もしかしたら、「日本」と言ってくれる学生がいるかもしれません。

学生の反応を待ってから、教師は「日本です」と言いながら、
日本地図を描いた画用紙を、
ホワイトボードに張りましょう。

そして、世界地図のところで「お国は?」ともう一度、学生1に聞きます。
学生1が「中国・・・・」と答えたところで、

教師は「中国から来ました」と、世界地図の中国からホワイトボードの日本まで、
飛行機を飛ばします。

今まで、頭の中が?マークだった学生の顔が
「なーんだ。そういうことだったのか。」
という、顔に変わるのが、面白いように分かります。

(あとは、ほかの学生にも、同様のことを繰り返します。)

いったん、頭の中を?マークでいっぱいにし、このやり方で、
答えがわかると、文法のことは聞いてきません。
これは、脳科学的にいうと、学生の頭の中で
「ようやくわかったぞ。」とほっとしているので、
次の疑問が起こらないのです。

意外に簡単に
「お国は?」
「中国から来ました。」
の導入が、終わってしまいましたね。

次は、あいさつの導入方法について、お伝えします。
>>日本語授業・初級の教え方5

Tomo塾では、初日の教え方を具体的、実践的に
勉強しています。導入方法だけでなく、

どうやって学生を指名するのか、
アイコンタクトのとりかた、
初日の事前準備、などなど、
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ではでは、ニゴでした。

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